休息が取れない状況が続くと起きてくること


看護師として患者ファーストで勤務にあたり、日々夜勤やオンコール、緊急対応も担うとなれば、十分な休息を取ることは難しくなります。休息が取れない状況を放っておけば、私たちの身体にはさまざまな変化が起きてきます。

まず顕著に現れてくるのが、ただの疲れを超えた慢性疲労です。慢性疲労状態に陥ると、寝ても覚めても身体がだるい、集中力が続かない、やる気が出ないといった不調が続きます。仕事中もボーっとしてしまい、患者の命に関わるミスを引き起こしかねません。結果、慢性疲労は単なる身体的疲労だけでなく、精神的疲弊も誘発し、日常生活全体に大きな悪影響を及ぼすことになります。

また、人の身体は、主に睡眠中に日々活動して傷ついた細胞修復を行っています。日中に使われた筋肉細胞や、脳の神経細胞なども、睡眠中に修復が進み、次に活動するための準備がなされます。もし、十分な休息が取れない状態が続けば、細胞修復が追いつかず、身体の回復が滞ってしまうでしょう。そうなれば、身体が本来持つ免疫機能も低下し、ちょっとしたことでも体調を崩しやすくなってしまいます。一度風邪を引くとこじらせやすくなり、インフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなります。そんな状況は、感染リスクの高い院内で働く看護師にとって、死活問題といえるでしょう。

人々の健康を支える看護師が不健康そうであれば、何の説得力もなく、病院イメージも下がってしまいます。患者が安心して頼れる病院を目指すためにも、日頃から休息を徹底し、身体の細胞修復を促すようにしましょう。